内科
なんとなく調子が悪いといったときにも相談できる
診療科について紹介するコーナー、最初の診療科として紹介するのは「内科」についてです。
よく聞く診療科の名前ではありますが、実際どのような病気が内科の範囲に含まれているのか、というのは分かりにくい部分があるのではないでしょうか。
というのも、実は内科というのは「どこを見るのか」によって分類されている診療科ではないためです。
内科の定義は「(主に)内臓疾患に対して、「内科的治療」を行う」診療科、となっています。
この「内科的治療」というのがどのようなものなのかについて紹介します。
内科的治療というのは、主に薬物を持って治療を行う治療方法を指しています。
東洋医学に於いてはは昔から行われていたものであり、漢方などでも馴染みが深いことでしょう、それも一種の内科ということになります。
とはいえ、現在においては「内科」というくくりだけでは幅が広すぎて、専門とするのが難しい状況にあることは間違いありません。
そのため、だんだんと内科の種類も細分化されてきており、より細かい範囲の内科的治療を提示する人も多くなっています。
例えば「消化器内科」や「循環器内科」などがその代表となるでしょう。
こうすることによって、主にどこの臓器に対して診療を行っているのかが分かりやすくなり、利用者にとっても便利な病院となります。
また、そんな内科の中で特殊な性質をもっているのが「総合内科」「一般内科」と呼ばれる診療科です。
これらの内科というのは、一つの分野に専門を持っているわけではなく、「なんとなく体の調子が悪い」という人を診察して、実際にどのようなことが原因になっているのかを診察するのが仕事となっています。
「総合診療科」というような名称で呼ばれることもあります。
自身がそのまま治療を行うこともありますが、より専門の医師に対して紹介を行ったりすることも少なくありません。
さらに、「セカンドオピニオン」を求められる医師としても活動の範囲が広がっていると言えます。
内科の病気
それでは、内科において見られることになる病気としてどのようなものがあるのか、ごく一部ではありますが代表的なものを紹介します。
ここで紹介するのは「胃潰瘍」についてです。
ストレスによって胃が痛む、という程度の症状だと思っている人もいるのではないでしょうか。
胃潰瘍が発生するのは、ストレスなどが原因となって胃壁に貼られているバリア物質が弱まってしまうためです。
これにより、自身の胃液によって胃壁が傷つき、痛みを生じることになります。
軽度なものであればともかく、穿孔してしまうほどまでに重度のものとなると死に至る病気であり、軽く見ることができるものではありません。
内科的な治療によっても十分治療が可能な病気です。