外科

内科の対である

内科を紹介した以上、次に紹介するのはこの診療科でなければならないでしょう。
ここで紹介するのは内科と対になる診療科である「外科」についてです。
外科もまた「どこを見るのか」によって分類されている診療科ではなく「どのように治療するのか」によって分類されている診療科となります。
内科の方をお読み頂いた方ならお察しかと思いますが、外科の定義は「外科的治療」によって治療を行うこと、ということになります。

それでは、「外科的治療」というのはどのような治療を言うのでしょうか。
これは「外部から治療を行う」というものであり、要するに手術を伴う治療方法のことを指しています。
必ずしも切開を行う必要があるわけではなく、カテーテルなどによって治療を行う場合でも外科の一部として扱われることになります。

この手術が必要である、ということから外科は医学会でも花型として扱われることが多いでしょう。
ブラックジャックとまでは行かないものの、実際に現代においても「他の人では治すことが出来ない病気を治すことができる」ような特別な腕を持っている外科医もチラホラ存在しています。
外科医として成功を納めるためには、やはりこの手術についての技術を研鑽していくことが重要になるでしょう。
しかし、それこそブラックジャックのように脳外科から消化器外科まで何でも手術できるような外科医というのは現実にはありえません。

それぞれの場所によって必要となる技術も知識も違っているため、内科と同じく診療科が細分化される傾向にあります。
「脳神経外科」や「循環器外科」「消化器外科」など、それぞれ対応する場所の名前を付けて呼ばれることが多いでしょう。

外科の病気

それでは、外科として対応することになる病気としてどのようなものがあるでしょうか。
ここでは「ガン」について紹介します。
ガンといってもどこに発生しているものなのかによって様々であり、それによって治療の方法も違ってきます。
食道がんや喉頭がんなどの場合、切開を行わずに放射線治療によって完治させられるようなケースも少なくありません。

また、大腸がんのようにカテーテル治療によって切除が出来てしまうようなものもあります。
しかし、やはり肝臓がんや肺がんのようなものとなると、切開を伴う手術によって治療を行う事が必要となります。

がん治療において何より重要になるのは「早期発見」をするということです。
早期に発見することが出来れば病巣が小さいために、外科手術によって完全に切除することも可能である可能性が高くなります。
しかし、時間が経てば経つほど全身に広がってしまい、手術では対応しきることができなくなってしまいます。
その点においては、総合診療科との連携も重要になるでしょう。