医師の過酷な労働実態

圧迫する労働

どこまで過酷なの?

お医者様はいつでも病院にいて常に休暇の多用していたり、休みがないイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
確かにお医者様というのは当直などもあり患者さんの状況に応じて泊まり込みをすることもあります。
このような仕事内容というのは医師にとって一般的なものだと思われがちですが、さらに過酷な状況になってしまう医師がどんどん増えています。

医師の労働状況はどこまで過酷なのかというと、医療機関によっても変わってくるのですが1週間以上自宅に帰ることができない医師もたくさんいます。
深刻な医師不足の状況によって1人の医師が自宅に帰ってしまうことにより、病院での診療において手が回らなくなってしまいます。
また看護師が常駐しているような病院であっても、看護師と准看護師では行える内容に違いがあるため、このような部分も影響しています。

看護師が不足していて、なおかつ医師も不足している状態気になってしまうと最終的にしわ寄せが来るのは医師となってしまいます。
特に准看護師ばかりを雇用している医療機関の場合には、医師の仕事そのものが看護師の多い医療機関に比べて増えてしまいます。
ある程度規模の大きな医療機関になってくると前述の通り1人の医師だけでは診療を行うことができず間に合わなくなってしまうため、過酷な労働状況を知られてしまう事もあるようです。

過酷な労働で現場を離れる医師もいる?

上記のように過酷な労働状況の中から現場を離れてしまう医師も少なくありません。
自宅に帰れないばかりか、食事をとる時間や仮眠をとる時間さえもままならない状況が何日も続いてしまえば、医師も自分の体の管理をすることができなくなります。
人の命を助けるという立場にいながら自分の体をしっかり管理することができなければ、患者さんの診療において正しい判断力を持つことも難しくなるでしょう。

万が一のミスなどが許されない立場ですので、こういった状況を考えて事前に身を引いてしまうというドクターも少なくありません。
このような実情から近年では深刻な医師不足の状況が取りざたされており、本当に多くの医療機関で医師不足による診療のストップや診療科目の閉鎖などが行われています。

離島では特に医師が足りず患者は困る一方

都心部にある大きな要因であっても、医師不足の状態はどんどん深刻化しています。
しかし、離島の場合には医師そのものが1人もおらず病院に通うにも、離島からわざわざ船に乗り数時間以上かけなければ行かれないという状況もあります。
かといって離島で働く医師の場合には前述したような医師よりもさらに過酷な労働状況になってしまうため、自ら希望して離島で働きたいという医師は非常に少ないといえるでしょう。

こういった状況を考えると複数の医療事務などを作り、そういったチームが順番で離島での診療を行うなどの取り組みも今後は必要になるのではないでしょうか。
少しでも早く医師の不足問題や過酷な労働状況が改善されることを祈ります。