視能訓練士
東京と大阪のみ
医療関連の資格として最後に紹介するのは「視能訓練士」の資格です。
この資格も国家資格であり、毎年1回開催されている資格試験に合格しなければなりません。
試験地はまだまだ多くなく、東京と大阪のみとなっています。
地方の人はどちらで受験するのかを選択して申し込みを行うことになるため、事前に会場について調べておきましょう。
視能訓練士資格試験においては、大きく5つの分野について問われることになります。
まずは「基礎医学」についてです。
幅広い範囲の医学知識について問われることになるため、十分な勉強をして望まなければなりません。
次に「基礎視能矯正学」についてです。
まさに視能訓練士にとって求められる仕事内容の要となるポイントです。
専門的な内容となるため、じっくり勉強をして望む必要があります。
次に「視能検査学」についてです。
正しく検査を行いその人の視能が分からなければ、訓練を行う事もできません。
さらに「視能障害学」についても問われます。
どのような条件によって視能障害が発生するのか、それによってどのような視野となるのかを知る必要があります。
そして最後に「視能訓練学」についてです。
仕事の根幹となる部分であり、特に注意して臨む必要があります。
この資格を受験するためには受験資格しとて「大学に入学できる資格」を持っている必要があります。
ただ、実際にはこの段階において受験を行う人は多くありません。
高校卒業後に視能訓練士養成所に入って、十分な勉強をする人が多いと言えます。
視能訓練士資格の合格率は全体で見ると88.9%、新卒者だともう少し高く93.8%となっており、そこまで難関資格というわけではありません。
視能訓練士の仕事
そもそも、この視能訓練士の仕事というのはまだそれほどメジャーではなく、内容について知らないという人も多いでしょう。
そこでここでは、視能訓練士がどのような仕事をしているのかについて紹介します。
視能訓練士は昭和46年から存在している仕事で、「視能検査」を行うことで視覚についての情報を得て、それに応じたリハビリテーションを行う仕事となっています。
視能検査においては様々な項目からその人の視能が検査されます。
例えばどれだけ遠くを見ることができるかという「視力」や、どれだけ幅広く見ることができるかという「視野」、さらに光の屈折がどうなっているか、ピントの調整が上手くできるか、眼球運動力が十分であるかどうか、など項目は様々です。
この結果に応じて、弱視や斜視の矯正訓練を行ったり、視力低下者に対するリハビリテーションを行ったりします。
特には道具を使う方法の指導を行うなど、柔軟な姿勢で視能の回復方法を模索する仕事となります。