見える世界を守る
眼科はその名前の通り、「目」に発生する病気や異常を専門的に扱う診療科となります。
人間にとって「視覚」は生活の質に大きく関わる重要な感覚であり、その治療やケアを担うのが眼科の役割です。
視力の低下や眼精疲労のような日常的な不調から、緑内障や網膜剥離といった失明に至る可能性のある重大な病気まで幅広く対応しています。
また、眼科には「一般眼科」に加えて「眼科手術」や「小児眼科」など、より専門的に特化した領域も存在します。
近年ではレーシックやICLといった屈折矯正手術、美容的な観点を含む治療も広がっており、生活の質を高める医療としての役割も注目されています。
ただし、美容や選択的な視力矯正を目的とした医療行為は、必ずしも「必要な治療」として保険が適用されるわけではありません。
そのため保険外診療となり、費用が高額になってしまうケースもある点には注意が必要です。
眼科で扱う症状
それでは、眼科で取り扱う代表的な病気や症状について見ていきましょう。
まず代表的なものは「白内障」です。
水晶体が濁ってしまうことで視界がかすみ、物が二重に見えたり、強い光をまぶしく感じるといった症状が出ます。
加齢による発症が多く、日本における失明原因の上位を占めていますが、現在では手術によって改善が見込める疾患となっています。
次に「緑内障」。
緑内障は視神経が障害されて視野が欠けていく病気で、初期には自覚症状が乏しいのが特徴です。
そのため気づかないまま進行してしまい、気づいたときには視力が大きく失われていることも少なくありません。
進行すると失明につながる可能性があるため、40歳を過ぎたら定期的な眼科検診を受けることが推奨されています。
また、現代的な問題として増えているのが「近視」です。
特に子どもや若い世代での近視進行が顕著で、スマートフォンやパソコンの普及による生活習慣の影響も指摘されています。
このほかにも、結膜炎やドライアイといった身近なトラブルから、網膜剥離や眼外傷といった緊急性の高いものまで幅広く対応します。
特に眼外傷の場合、失明リスクがあるため迅速な処置を行います。
また、アレルギー性結膜炎など季節性の症状に悩む患者も多く、日常的なケアから命に関わる疾患まで、眼科が担う役割は幅広いといえます。
目の不調は軽く考えられがちですが、放置すると取り返しのつかないことになる場合もあります。
目に関わる悩みや病気に対応し、人々の生活を支える診療科として、眼科は欠かせない存在です。