助産師
試験内容は5つ
医療に関係する資格として1つ目に紹介するのは「助産師」の資格についてです。
この資格によって行うことが出来る仕事の内容については後述するとして、まずは資格試験の内容について紹介します。
助産師資格は毎年1回、例年であれば2月中旬頃に開催されます。
そのため、もし落第してしまった場合にはまた1年待たなければならない資格であることに注意しなければなりません。
国家資格であるために試験会場は全国にありますが、全県にあるわけではありません。
最寄りの会場を確認して受験するようにしましょう。
それでは、試験としてはどのような内容が求められることになるのでしょうか。
試験内容は大きく5つに分けられています。
1つ目は「基礎助産学」で、これは助産を行う場合に必要となる基礎知識について問うものです。
次に2つ目は「助産診断」で、助産を行うに当たって患者の状態を診断するために必要な知識があるかどうかを問います。
助産の仕事は母子の生命に関わるものであるため、この内容も重要なポイントです。
さらに3つ目は「技術学」で、実際の助産の際に必要となる技術論についてが問われます。
技術について知識を持っているかどうか、ということで判断されるため、実技試験が行われるわけではありません。
4つ目は「地域母子保健」について問われます。
地域において母子の保護にどのような制度が存在しているのか、という行政上の仕組を理解していることが求められます。
そして最後に「助産管理」についてです。
これらの5つの項目についていずれも理解していなければなりません。
助産師資格を受験するためには、文部科学省によって指定されている学校において1年以上助産に関する学科を修めている必要があります。
また、指定養成所などで同様の資格を取ることも出来るため、大学に限るわけではありません。
助産師資格の合格率は99.9パーセントと非常に高く、受験条件を満たしている人であればほぼ合格する資格であると言えます。
とはいえ、油断できるものではないため十分注意をしましょう。
助産師の仕事
助産師資格を利用して行うことができるのは助産の仕事です。
元々産科が成立する前から分娩を助ける役目として仕事が行われてきました。
その頃には「産婆」と言う名前で呼ばれていたこともあり、この時代に唯一大名行列を横切ることが出来たと言われています。
主に出産に立ち会って赤ちゃんを取り上げる、ということが仕事内容となりますが、仕事はそれだけではありません。
妊婦や褥婦の状態を管理し、さらに新生児についての保健指導を行う、というところまでが助産師の仕事となります。
そのため、子供を取り上げる能力だけではなく、子育てについての知識も必要とされるわけです。